AEO制度への対応
日本版AEO制度とは?
2001年9月に米国で発生した同時多発テロ以降、国際物流におけるセキュリティの確保と効率化の両立は、国際的な課題とされています。
例えば、米国においては、輸出国から米国にいたる物流におけるセキュリティ強化を目的とした官民共同の取組みである「C-TPAT」(*1)を導入しており、また、世界税関機構(WCO)においては、コンプライアンスに優れた事業者を税関が認定し、通関手続の簡素化等の便益を与えるAEO(*2)プロブラムの導入に関する国際的な枠組が採択されています。
我が国においても、このような国際的な動き等を踏まえ、国際物流におけるセキュリティの確保と効率化の両立を図るため、日本版AEO制度の構築に取組んでいます。
日本版AEO制度とは、サプライ・チェーンに関与する貿易関連事業者全体において法令遵守(コンプライアンス)体制を確立し、そのような取組みを行っている事業者に対しては簡易・迅速な税関手続を提供するというものです。
*1.C-TPAT(Customs-Trade Partnership Against Terrorism)
*2.AEO(Authorized Economic Operator)
平成21年3月9日大阪税関長から「特定保税承認者」の承認取得
当社では3月9日に大阪税関長から特定保税承認者制度における「特定保税承認者」の承認を受けました。
特定保税承認者制度とは、日本版AEO制度の一環として2007年10月に導入されたもので、税関長よりコンプライアンス(法令遵守)の優れた者として承認を受けた保税蔵置場等の被許可者に対し、保税蔵置場等の届出による設置など、手続の簡素化や、許可手数料の免除等の特例措置を適用する制度であります。
承認を受けた保税蔵置場は下記のとおりです。
住和港運(株)保税蔵置場 大阪市西区安治川2丁目1番11号(源兵衛ビル2階)
平成21年9月16日大阪税関長から「認定通関業者」の認定取得
当社は平成21年9月16日に大阪税関長から認定通関業者制度における全国14番目の認定通関業者(AEO通関業者)として認定を受けました。
認定通関業者とは、貨物のセキュリティ管理とコンプライアンス体制が整備され、かつ業務遂行能力を有している通関業者を認定する制度です。
この制度を取得することにより通関手続きの特例措置を受けることが可能となり、輸出入貨物のリードタイムの短縮が可能となる制度です。
今後、当社は通関業務・保税業務をはじめとする輸出入関連の業務体制をより一層強化し、お客様のニーズにお答え出来るよう安全・安心・高品質のサービスの提供に努めてまいります。